人と犬との関わり合いをあらためて見つめ直してみました
物を書くのがどうにも苦手で、筆無精になってしまいます。。
とは言っても、「皆さんに知ってもらいたい」、あるいは「考えて欲しい」ことは出てくる訳ですね。
そんなときはSNSやらこのBlogなどは必要不可欠なツールですので、やはり続けていかなきゃいけないな〜、と自己反省している今日この頃。。
ということで(?)今回は日本とアメリカの世間をざわつかせた2つのニュースから人と犬との関わり合いを改めて考えさせられましたので、それについて少し。
さて、犬に関連する残念なニュースが2本立て続けに起きてしまいましたね。
それらがこちら。
①紀州犬が人を襲い、警察官が射殺(2015年9月14日)
(引用元:産経ニュース)
②アメリカで男性がピットブルに襲われて怪我(2015年9月12日)
(引用元:CNN.co.jp)
特に千葉で発生した紀州犬のニュースは様々な媒体で大きく取り上げられたので、ご存知の方は多いと思います。
警官3人による射殺、という結果については人により様々な思いがあると思いますが
そのことはここでは触れません。
ここではこれらの事件が発生した経緯/原因について見ていきたいと思います。
犬種をみてみる
まず、犬種の特性について考えてみましょう。
まず紀州犬について。
紀州犬は国の天然記念物に指定されている日本固有の犬種で猟犬として飼育されていました。
とても優秀な猟犬で鹿や場合によっては熊にも立ち向かうということです。
性格は冷静、悠然、忠実と言われています。
つぎにピットブル。
闘犬として改良されてできた犬種で力が強いのが特長です。
性格は我慢強く、忠誠心があります。
しかし、やはり闘争心というか攻撃的な面もあるので、飼育は注意が必要です。
実際に飼育禁止としている国もありますし。。
ここまでで、2つの犬種で共通しているのが見えてきましたね。
そう、飼い主に対する忠誠心と攻撃力が強いということです。
猟犬、そして闘犬という違いはありますが、どちらも飼い主の指示をしっかりと聞く、という性格を持っていることが分かりますよね。
逆にいうと、飼い主との関係性がきちんとできていないと、その攻撃力が変に発揮されてしまうかも、という可能性を秘めています。
事件(事故?)の背景は??
では、2つのニュースの背景をみましょう。
まず、千葉の事件。
事件発生前日の夜にも男性が咬まれて怪我をおっていたそうですね。
そこから13日夜には飼い主宅を逃げ出し彷徨っていたとされています。
そして飼い主と警官で捕獲しようとするも、飼い主も咬まれたので発砲することとなったようですね。
一方のアメリカの事件の方は?
62歳の男性が2匹の飼い主である女性と路上で口論となったところ、女性が持っていたリードを放したために襲われ耳を咬みちぎられたり、腕も深くかまれてしまったそう。
千葉の方は紀州犬が自宅から逃げ出して気持ちが高ぶっていたことが原因の一つと思われます。
最終的には飼い主も襲われていたことから、信頼関係がしっかりと構築できていなかったのでは?と推測されます。
つまり、しつけがちゃんと出来ていなかったのでは?という懸念が。。
ニューヨークの方は、無闇に襲いにいったわけではなく、飼い主と口論していた相手がいて、リードが放たれたためにピットブルが襲いかかった、ということで、飼い主側の暗黙の指示と推察されます。
ここで、共通点が見えてきませんか?
どちらも人災という側面です。
紀州犬のほうは飼い主によるしっかりとした「しつけ」が出来ていなかった可能性があります。
ピットブルの方は、まさに飼い主による指示があったという可能性が考えられています。
(明示的かどうかは別として、言い争った相手を前にリードを放すという行動によりピットブルにとって飼い主を守ろうとする気持ちを高まらせたとも。)
※実際、ピットブルの飼い主の女性は警官に逮捕されたようです。
飼い主がしっかりと「しつけ」や「管理」をしていたら。。
飼い主が他人を攻撃するような指示や行動をださなければ。。
原因は”飼い主” = 人間 なんですよね。。
犬を飼ううえで避けて通れない「しつけ」
紀州犬という熊にも向かっていくような優れた猟犬、かたやピットブルという力の強さを高めた闘犬。
どちらも攻撃力が非常に高い犬種ですね。
このような飼育するまえから危険度が高いことが分かっているペットと暮らす際は、くれぐれも「しつけ」をしっかりした上で管理も怠らないことが普通の犬種以上に求められます。
人間との生活をおくる上でのルールを確実に学ばせるのです。
そうでないと、飼い主ご本人や他者が傷つくだけではなく、ワンちゃん自体も最悪な結末を迎えてしまう為です。
今回の紀州犬は射殺。ニューヨークのピットブル2匹は殺処分の方向で検討されています。
飼い主の育て方一つでワンちゃんは簡単にその寿命を終えさせられてしまうのです。
そうしないためにも、ひとりでも多くの飼い主の方に「しつけ」の大切さを今一度認識して欲しいと思います。
そして愛犬と一生一緒の生活を送っていただきたいと切に願っている今日この頃です。
もちろん大多数の飼い主様はそう思われて日々を生活されていることは理解しています。
ただ今回のようなニュースを見た時に今一度、想いを寄せることが大切だと思いまして、今回この件を取り上げました。
もちろん私もペットのトレーナーとして、一人でも多くの飼い主の方々に適切な「しつけ」や「トレーニング」方法をお伝えしながら、愛でいっぱいの犬との生活を送っていただくお手伝いを続けていきます!
コメントをお書きください